日本船侵入を他のSSメンバーが手助け 共犯の疑いで捜査(産経新聞)
環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」のメンバーが日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」に違法侵入した事件で、SSの抗議船「アディ・ギル号」船長のピーター・ジェームス・ベスーン容疑者(44)=ニュージーランド国籍=の侵入を、他のSSメンバーが手助けしていたことが22日、捜査関係者の話で分かった。東京海上保安部は共犯の疑いがあるとみて、メンバーの特定を急いでいる。
ベスーン容疑者は日本時間の今年2月15日午前9時ごろ、南極海で調査捕鯨活動中の第2昭南丸に別の抗議船から水上バイクで接近し、違法に船内に立ち入った艦船侵入容疑で逮捕されている。
捜査関係者によると、ベスーン容疑者が第2昭南丸に近づいた際、SSのほかのメンバーが水上バイクに同乗。このメンバーは水上バイクを操縦するなどして、不安定な海上からベスーン容疑者が第2昭南丸に乗り込むのを手助けし、そのまま立ち去った。
このメンバーは、あらかじめベスーン容疑者とともに第2昭南丸への侵入を計画。ベスーン容疑者が水上バイクから第2昭南丸の甲板へロープを投げかけ、甲板に上るなどして侵入に成功するのを確認してから、逃亡したとみられる。
手助けしたメンバーは特定されていないが、ベスーン容疑者の艦船侵入の意思を認識して一緒に第2昭南丸まで接近しているため、東京海上保安部では艦船侵入の共犯の疑いがあるとみて調べを進めている。
SSメンバーの事情聴取は難しい情勢だが、東京海上保安部はベスーン容疑者の供述やこれまでに撮影された捕鯨妨害の映像、押収資料などから、メンバーの特定を急いでいる。
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手助けしたメンバーは特定されていないが、ベスーン容疑者の艦船侵入の意思を認識して一緒に第2昭南丸まで接近しているため、東京海上保安部では艦船侵入の共犯の疑いがあるとみて調べを進めている。
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